ハブベアリングの交換



ベアリング破損 


おニューのタイヤで皮むきに出ると、カッコンカッコンと異音がします。リアのブレーキの周辺から聞こえます。

止まってバイクを前後に押すと、やはりカッコンと異音がします。ブレーキシューが擦れて音がしているみたいです。これはベアリングだなと思いつつ、まだ走れそうなのでゆっくり帰路につきました。

ベアリングがユルユル

リアタイヤを外すとシューと台座の一部がドラムのどこかに擦れた痕が確認できました。ベアリングに指をかけると大した力も入れてないのに、ブレーキ側のベアリングが外れてしまいました。






原因はハブがユルユルでベアリングが傾き、タイヤが真っ直ぐ入っていなかったようです。ベアリングの方は、簡単に外れたブレーキ側は問題なく、スプロケ側のベアリングがゴロゴロしています。

ハブ交換?

今回はベアリングだけの交換ではだめなので新しいハブ購入か?と考えましたが、調べると同じようなトラブルは良く発生しているようです。そのまま組みつつけて問題のない人もいれば、ハブを交換している人もいます。

ベアリングを接着する

できれば修理を楽しみたいので検索すると、旧車乗りでベアリング接着剤で修理している情報が見つかりました。接着剤で大丈夫なのか?疑問がありますが、専用の接着剤があるので修理してみることにしました。

ベアリング接着剤

使用したのはデイトナで取り扱われているパーマテックス:ベアリング固定用接着剤で、ハブだけではなくクランクケース内のベアリングにも使用でき、ー54度から204度、0.2mm以下の隙間で使用できます。

接着力は強力なようで、接着したベアリングを外す時はバナーで炙る必要がります。この接着剤は金属イオンに反応し硬化し、はみ出た部分は固まらないそうで、1時間で硬化し24時間で完全硬化するそうです。

>>パーマテックス:ベアリング固定用接着剤



交換するベアリングは

元々使用されていたのはメーカー不明の両面シールのベアリングでした。









使用したベアリング

今回購入したのはNTNの6201LLUの両面シールベアリングにしました。


因みに、私の中華モンキーのフロントのベアリングはリアより一回り大きな6301が使用されています。

>>ベアリング 6201LLU



ベアリングの接着

ベアリングとハブの両方に接着剤を塗りベアリングをハメて、一応上からレンチのソケットを乗せて叩きます。反対側は普通に交換でき叩き込んで終了です。

一度車体に取り付ける

ここで、シャフトを一度通してカラーのセンター出しを確認して、更に車体に一度取り付けました。

ハブの精度が信用できないので、接着剤が固まる前にホイールのセンター出しをしたかったからです。車体につけるとやはり少しおかしいようでしたが、センターに入る様にセットしたらもう一度外し、ベアリングに異常がないのを確認したら接着剤の硬化を待ちます。

修理成功

翌日にホイルを取り付けて試走しましたが、修理は成功した様で快調になりました。

その後

その後100km位走っていますが、異音が発生することもなく問題はありません。

どの程度の耐久性があるのかわかりませんが、ベアリング接着剤すごいですね。次にトラブルが発生したらハブ交換します。


●フロントベアリング>>ベアリング 6301LLU
●リアベアリング>>ベアリング 6201LLU
●ベアリング接着剤>>パーマテックス:ベアリング固定用接着剤

バイクブロス