不安がダブル
カブのエンジンがブローして中華エンジンを搭載したことで、カブの純正エンジンはその内直すつもりですが、これは不安だと思い予備のバイクを購入する事にしました。しかしバックアップに選んだのは、これまた不安な中華モンキー当初は
最初は普通にHONDAモンキーを購入しようと思っていたのですが、弄るならキャブ車で中古になるし、ベアリングやクランクの交換は必要だし、色々弄ると純正パーツが残らないくないか?との疑問が湧き、カブの純正エンジンだって壊れる訳で、それなら中華エンジンでも良いのではないか?と考えると中華モンキーで十分だとの結論になりました。調べたけど
まあ、それでも不安なので、注文前に色々調べますが、評判悪いのですが其れ程大きく壊れてなくない?中華ならエンジン壊れたら買い換えすれば良いのでしょ?純正を弄って壊した方がパーツの入手も大変だし予算も必要です。そもそもフルチューンする気など無いので中華で十分です。そしてネットで注文
オートバイの通販て面白いなと思いながらポチット注文。普通に宅配便で、到着前に電話が有り、トラックが到着するとドライバーと二人で下ろします。意外と簡単に運べるのには驚きました。カブと比べてもモンキーて軽いですね。到着して早速メンテナンス
カブの時はエンジン乗せかえだったので、エンジンだけメンテすれば良かったのですが、今回は車体もなので思っていたよりも大変でした。リーファンのエンジンカブのロンシンと比較すると、リーファンはうわさ通り、素材はロンシンよりも良い様で、工作精度も高いみたい、と言っても褒めた訳では有りません。また、付属しているペダル類はロンシンと全く同じものです。
先ずはエンジンから確認とメンテナンス
腰上
タペット
タペットはきつく締められています。輸送の時にカムが動いて傷がつかない様にしてあるのだと思いますが、到着後に必ず調整が必要な場所です。タペットのロックナットのサイズが大きく、持っていたカブ用のタペットアジャスターレンチでは合いませでした。純正エンジンと比較すると少し奥まっているので、ヘッドを外して調整した方が合わせ易いです。
ピストン
ピストンリングの合い口が揃っています。これも定番の組み付けミスの様なので120°ずらしセットします。その他バルブの擦り合わせなども必要との記載も見かけますが、特に不具合らしきものは見当たらず、バルブまでは外しませんでした。その内オイル下がりが発生したら、バルブステムシール交換が必要なので、その時にでも見直したいと思います。
腰下
一応Rクランクケースまでは開けましたが、言われている様な不具合は有りませんでした。ギアの入りも良く、オイルポンプは外しましたが問題ありませんでした。指摘されている各所のバリも見当たらずきれいなので、逆に不安が残りましたが、ギアの入りも渋くないので、割る必要も無さそうなのでそのまま閉めました。エンジンまでは非常に順調な作業の様に感じると思いますが、相手は中華で色々有ります。
車体のメンテナンス
先ずはネジで大変
車体のネジは馬鹿みたいな力で締められていたり、ゆるい所があったりするのは勿論。日本製のネジはクッと緩めると後は手でスムースに回りますが、中華ネジは最後までラチットが必要な所も多く、最初は「まぁ、中華だから想定内」と作業を進めますが、こんなネジと長時間つき合いが続くと「何だよ!ネジ位ちゃんと作れよ!(怒)」に変わっています。ジェネカバーの左下のネジはなめました。ネジ山毎取れてきました。今は2本で止めていますが、近い内に深さを確認して、少し長めのボルトを入れようと考えています。
付属マフラー
マフラーを外して見ると、ステーに合わせて無理矢理付けられています。これだとエンジンの付け根でガス漏れしそうだし、サイレンサーの付け根にも相当負担が有るはずです。検索するとガス漏れやサイレンサーの付け根を折っている人が殆どなのが分かりました。
まあ、そりゃそうだと思いながら、仕方ないので転がっていたステンレスステーで延長し、マフラーに合わせて取り付け直しました。大分マフラーの角度が下がります。
排気量に対してエキパイも細いし、これは最初から交換が必要なパーツで、鉄メッキで何れ錆びるので、マフラー自体はキットバイクに付いてなくても良い位と考えた方が良ものでした。
ハンドル
ハンドルが曲がっていて、真っ直ぐにしてるのにライトがセンターに来ないので、これも交換が必要でした。恐らく中国からの輸送中に船が揺れたんでしょう。シフトペダル
ハンドル同様曲がっていたので、直そうと思い車体に取り付けて引張ったら、シフトの頭が溶接箇所からポロット取れました。チェーンの干渉
中華モンキーの有名な不良箇所として上げられる、チェーンとスイングアームの干渉もありました。モノサスのモデルなのですが、サスの取り付け金具がずれていて、それが原因の様です。ずれは下だけでなく右に向いていて、スイングアームが動作するとサスの付け根と干渉しクキクキと音が出てましたが、これは不具合ではなく、販社のHPでも調整必要箇所として紹介されています。
調整は簡単
この取り付け金具を少し上に付け、跨がっていない時にぎりぎりスイングアームのゴムカバーにチェーンが触れるか触れないかで調整すると丁度良い様です。スイングアーム上のクリアランスを取りすぎると、今度は走っている時にスイングアームの下をチェーンが擦るはずです。
販社の調整作業を紹介するページは⇒こちら
各部の動作が渋い
車体稼働部の殆どにグリスもオイルも入ってないので動きが渋いです。ホーク、ワイヤー類、ブレーキペダルやキックペダルなどに注油が必要です。チェーンを張り、リアタイヤはセンターとチェーンラインが出てる事を確認し、チェーンラインは出ていると思っても、リアタイヤを回してスプロケとチェーンがスムーズなのかを確認した方が良いです。チェーンがスプロケを離れる時にパキと音を立てているとチェーンラインが出ていません。
チェーン引きを左右対称にすれば良いのですが、センタースタンドが無いので、ステップ下あたりに木箱等を嚙ませて、リアを浮かせてタイヤを回しながら、ゲージも無いのでタイヤのセンターを出すのは、タイヤの縁とチェーンが平行かを目を細めて確認しながら、チェーン引きを調整しました。
チェーンアジャスターはロックナット
チェーンアジャスターのナットが固いのはロックナットが使われているからですが、ロックナット使ってるのにバネワッシャーが入っているのはちょっと疑問を感じます。フロントもディスクブレーキ周りを含め確認した方が良いです。エアー抜きなども忘れずに行い、制動に問題ない事を確かめました。
その他に必要な点検
ブレーキやワイヤー類のアジャスター調整を済ませて、タイヤに空気を入れ、LEDウインカーの車体は付属のハイフラ防止ウインカーリレーに交換し、バッテリーを搭載し、車体のチェックは終了です。因にバッテリーは充電してません、搭載してウインカーが点灯すれば十分で、後は走れば充電されるので搭載前に態々充電器を使用して充電する必要は無いからです。
後は乗りながら不良箇所への対応をして行く事にします。